ぐっすり眠ったせいか、相方も元気になった模様。
種類の多いバイキングで朝ごはん。しっかり食べて、フロントに荷物を預けて
いざ、ジェラシュへ出発!
ジェラシュは、アンマンの40kmくらい北。
そんなに遠くはないけど、タンクが空っぽになので10JD分ガソリンを入れる。
途中、パレスティナ難民キャンプの脇を通る。
テントとか、災害後の避難生活みたいなものを想像してたら、全然。
ごく普通の集落で、なんだかほっとする。
アンマンを出て30分ほどでジェラシュ到着。
入ると、土産物屋がたくさんある。とある店で、記念の砂ボトルを注文し、
帰るときに受け取る約束をする。
チケット売り場は、ここの一角にひっそりある。1人7JD。
チケットをチェックするところはかなり先なので、ここで買ってかないと大変なことに・・・
まず出てきたのが凱旋門。
左手にある競馬場を過ぎて、やっとチケットチェック。7分くらい歩いた気がする。
「ゼウス遊歩道」というのを通って、「南劇場」へ。
民族衣装みたいのを着たおじさんが何人かいる。何をしているのかは不明。
舞台裏。古代にも控え室とかあったのかな。
他のツアーのガイドさんが、舞台真ん中にたってフランス語で説明するのを盗み聞き。
ほんとに、音がよく響く。
「フォーラム」かな。きれいな円形。
列柱がにょきにょき生えてます。
モスクに続く道。
何とか教会。モザイクが残ってる。
↑の何とか教会に隣接する、モザイクのきれいなスペース。
こっちは立ち入り禁止。
半分以上、土に埋もれた遺跡。
この遺跡のほとんどが、もとはこんな状態だったものと思われる。
これを一つ一つ発掘していくなんて、気が遠くなりそう・・・
遺跡の中で目立ってた列柱。近付いてみたら、これが「アルテミス神殿」だった。
「アルテミス神殿」内部。
微妙なバランスで立ってる柱が。
「北劇場」と、「北門(左手奥)」。街も見下ろせます。
「北劇場」内部。南から来たら、入ったところが観客席の一番上。
舞台の裾には、こんな所まで彫刻が。柱の3面に描いてある。
拡大してみた。
「北門」から「四面門」へと続くメインロード。列柱がきれいに残ってます。
「浴場」。地面に穴がたくさんある。
何とか教会跡。もとの姿を見てみたい。かなり立派だったんだろうな。
「ニンファエウム」。上のほうの彫刻が細かくて、きれい。
ジェラシュ博物館から列柱通りを眺めてみる。壮観。
博物館は入場料無料、でも写真撮影は禁止。
17000年前の石器時代のものからイスラム帝国時代までのものが展示してある。
表にきれいなモザイクが飾ってあった。トラがいたのか?ライオンかな。
博物館前に展示してある石棺。液体を外に出すため、穴が開けてあるらしい。。
「ゼウス遊歩道」の地下は、ちょっとした展示場になってる。
出入り口に『ルーブル美術館なんたら』と書いてあったので、思わず相方に
「まーたルーブルが何かぶんどってたわけー?」と突っ込んでみたら、怒られた。
どうやら、修復作業を手助けしていたらしい。
でも、ねぇ・・あそこだって、元の場所にあった方がいいものいっぱいあるじゃんねー…
帰り道、アラブ人が頭に巻く布を加工したバッグ発見(写真左手のお店)。
店のおじさんは「うちでしか作ってない、オリジナルだよ!」と、胸を張る。
5JDだし、オリジナルの言葉に惹かれて購入。他の物も、良心的な価格。
気をよくしたおじさんがお茶をごちそうしてくれた。
注文していた砂ボトルを受け取って帰る。
こんな感じになりました。記念すべき新婚旅行ですから♪
アンマンに戻り、レンタカーを返す。
日本だとガソリンは満タンにして返すものだけど、ヨルダンはそうじゃないらしい。
半分以上残ったガソリン、もったいないけどさようなら・・・
相方の学生時代の大家さんと連絡がとれ、仕事の終わる22時に待ち合わせ。
とりあえず15時ごろ、シメサニのピザハットで昼ごはん。
ピザとパスタとコーラで16JD。やっぱ、普通のアラブ飯よりだいぶ高い。
飛行機は夜中の3時発。時間があるのでダウンタウンへ。
相方は大量の本(英語かフランス語)と古着のシャツを買って喜ぶ。
一旦ホテルに戻り、預かってもらう。
サダム・フセイン時代にイラク資本で作られたという「ロイヤル・ホテル」へ行ってみる。
バベルの塔をイメージしたこのホテル、イラク建築の典型的なものらしい。
(もしかしたら相方がそう言ってるだけかも。定かじゃない)
金属探知機を通って中に入ると、バベルの塔のオブジェが。相方の話、やっぱ本当かも。
実はこの中に映画館が入ってて、そこで映画でも見て時間をつぶそうと思ったんだけど、
アラビア語吹き替え版しかないということで、断念。
なぜか映画にこだわる相方。
タクシーでアブドゥン地区へ行くも、彼の知ってる映画館は閉鎖されてた・・・
手ブレしてるけどとりあえず、これが最近できたというアブドゥン大橋。
アップダウンの激しいアンマン市内、谷を上り下りしなくてすむために作られたそう。
やたら歩き回って疲れるのもいやなので、カフェで水タバコを吸うことに。
ここいらはスノッブエリアだそうで、カフェでは女性も水タバコを吸ってた。
それにしても、まさか「bert's」でシーシャを吸うなんて・・・パリじゃありえない。
アンマンに戻り、23時近くになってやっと建築家の大家さん登場。
ホテルでしばらく話す。
大家さんは、市内に建設中の超大型ショッピングモールについて、怒りをあらわにしていた。
どうやら水資源が大きな問題で、箱を作っても水が足りないらしい。
アンマンの人口は増え続けてるし、必要な水の量も一昔前とは桁違い。
かつての湿地帯も、大都市に水を供給したために枯れかかってるし、
どこから水を持ってくるのが一番いいのか、という調査を任されているのだそう。
こんな話を聞くと、ベドウィンの風呂にも入らない生活はここでは合理的なのかも。
とりあえず水は大切に使おう。と、今は思う。
夜中なのに、大家さんが空港まで送ってくれる。
空港到着。大家さんに別れを告げ、中に入る。
中に入るとき、男女別で荷物検査を受ける。
預け荷物でも液体に関しては厳しいらしく、スーツケースを開けさせられる相方。
〜数年前、相方が日本からフランスに帰るときの話。
スーツケースの重量オーバーで中身を少し出すように言われ、
紙パック焼酎(750ml?)2本出せばちょうどよくなるということで、
手荷物にして持っていくことに。
その頃はもう、液体物は機内に持ち込めなかったはずなのに、
空港カウンターのお姉さんは大丈夫と言う。
相方は不安がりながらも搭乗口へ。
そこで案の定、係員に焼酎ボトルを指摘された相方、
「ショーチュー、オイシイ、オイシイ!!」
このセリフと笑顔とジェスチャーで、彼は難なく焼酎をフランスに持ち帰ることができたのでした〜
多分、彼はこの時のことを思い出したのでしょう、
アラビア語で「アラクおいしいね!」みたいなことを言ってみたものの、通用せず・・・。
結局、スーツケースをひっくり返して全部披露することに。
お兄さん、もしかしたら敬虔なイスラム教徒で飲まない人だったのかも。
とりあえず無事に通過できたのでよしとする。
そういえば出国するとき、なぜか出国税とられず。
普通は10JDとられるはずなんだけど、相方も首をかしげる。
でもま、ラッキーでしたってことで、とりあえず喜ぶ♪
空港内の免税店を見ながら搭乗時刻を待つ。
酒もタバコも、市内と大差なし。やっぱこの国も税金安いのかな。
カタールとか資源のある国には税金がないって聞いたことあるけど、
ヨルダンには資源ないはずなんだけど。。
それにしても、街中では女性が働いてるのなんてほとんど見なかったのに、
(ベドウィンとペトラで泊まったホテルのフィリピンっぽい人たちだけ)
こんな夜中に免税店で働いてるのは女性ばかり!
所変われば、というか、意味がわからない。
ともあれ、飛行機到着、乗り込む。
来たときとは違い、客席ごとにモニターもある。(ガムもついてないし)
本日1回目の夕食。いや、朝食か。パイみたいのとオムレツみたいなもの。
今回は時間があるのでイスタンブールの免税店をのぞく。
ヨーロッパの空港よりはちょっと安いけど、それでもだいぶ高いぞー!
トルコでもクリスマスなのね。まだEU加盟狙ってるんかいな。
で、二度目の朝食。今度はオムレツとソーセージ。
旅を振り返る間もなく、フランス・CDG空港到着。
12日間のヨルダン・シリア旅行は無事に幕を閉じたのでした。
〜FIN〜