アラブ城砦へ ベル神殿 オアシス潜入 アレッポへ向かう アレッポ到着 晩ご飯
パルミラ2日目は、早起きしてアラブ城に登ることに。
途中までは昨日と同じ、パルミラの遺跡の中を通っていきます。
この、バールシャミン神殿のはるか後方の山の上まで歩いて行くのです。
それにしても、青空が美しい。
でもちょっと遠回りして「墓の谷」塔墓群へ寄り道。
遺跡発掘の人たちがキャンプしていました。
たくさんあるお墓の一つの内部。何にもない・・・
中身は、ダマスカス博物館にあるんだそう。
せっかく来たんだから、何かあってほしかった。勝手ですけど。
ここからアラブ城を望む。かなり遠いぞ??
それにしても、お墓があちこちにあります。「地球の歩き方」に載ってた
『エラベール家の塔墓と3兄弟の地下墓室』は、時間の関係であきらめる。
せっせと歩く。急斜面がきつくなってきた。
私のリュックを背負って黙々と前を歩く相方。もうちょっとで到着。
へこたれながら、相方の後姿を激写。
到着!かなり深い堀(塀かも?)。敵撃退用か。
そして、堀にかかった橋を渡って入城を試みるも・・・閉まってる。
休みなのか、時間が早すぎるのか。。。無念。
でも、眺めはすばらしい。今来た道を振り返る。
パルミラの遺跡とオアシスも一望できる。
左側のオレンジ色の部分は、ラクダ用トラックなんだそう。
レースでもやるのか?ラクダが?まさか??
そして、最短距離をねらって急斜面を降りる。
こんなところで転びたくないので、お尻で降りる。それでも怖いー!
下界に降りて、今度は普通の道を歩く。舗装された道ってすばらしい。
パルミラの壁を復元する工事をしてた。
復元中の壁の前には、番号をつけられた大きい石がごろごろ転がってた。
どの石がどの位置にあったとか、簡単にわかるものなのかな・・・
いつか全部復元したら、遺跡に入るのも有料になったりするのかな。
のんびり歩いてベル神殿到着。入場料150SP。フランス人観光客グループが多い。
本殿内部。
この石の下は、30cmくらいの高さになっていて
下にもぐってみると、彫刻が。崩れる前は高いところにあったらしい。
犠牲祭壇と列柱。ここで動物を生贄にしてたそう。
崩れた柱が転がってる。高さは、私の胸くらいまである。でかい。
ホテルまでの道すがらオアシスも見ておきたいと、ベル神殿脇から緑のオアシスへ向かう。
が・・・土地の所有者はしっかりしていて、壁しか見えず。
壁の隙間から必死に中を覗いていると、
たまたま通りかかった所有者のおじさんが中に入れてくれた!
一歩入ると、先ほどまでの砂漠とはうって変わって緑の世界。
実をたくさんつけたオリーブの木々、地面には水の流れを導く畝が。
ナツメヤシの実も実ってます。
おじさんはとても親切で、ナツメヤシとざくろをくれました。
ナツメヤシ、すごく甘い!何かの果物を砂糖漬けにしたみたいな味。
おじさんとお嬢さんに、唯二つ覚えたアラビア語
「シュクランシュクラン、マッサラーム」と礼を言ってオアシスを去る。
次はホムス経由でアレッポへ。ホテルから15分くらい歩いて乗り場へと向かう。
「この辺のはずなんだけどなー」と相方が近くのレストランで聞いてみると、
ホモス行きのバスはそこから出ているとのこと。普通のレストランじゃないのー
ここで1時間ほど時間をつぶし、12H30 バス到着。1人100SP。「地球の歩き方」の倍。
また運転席の後ろにのせてもらえる。
運転席は、ヤンキートラックみたいなど派手は装飾がされて、テレビもある。
が、スピードメーターは動いてない。。
助手席に座っていたおじさんが、私たちにだけお茶をくれる。
とりあえず、バスから見えた風景。赤土の大地。
14H20 ホムス到着。さて、アレッポ行きバス乗り場は、と「地球の歩き方」を見ると
『パルミラ発着便を除きガラージュ・プルマン』と書いてある。
そして、私たちが着いた場所は地図にも書いてない・・・
いろんな人に聞いてプルマン行きバスに乗る。1人5Sp。所要時間20分くらい。
切符は1人1枚じゃないらしく、二人で1枚買って、自分で刻印?する仕組み。
がっちゃんすると、角が切り落とされる。
1回やればいいんだろうと思ってたら、他の人たちは人数分がっちゃんしてる・・・
まぁ、問題ないでしょう。なんせガイジンだし。
途中から学生らしき人たちがたくさん乗ってくる。女学生も多い。
ガラージュ・プルマンに着き、10分も待たずにアレッポ行きに乗る。
トイレに行きたくなって、10SPコインを握りしめてトイレへ走る。
慌ただしくて、昼ごはんを食べ損ねる。
また風景が変わる。斜面に畑が並んでる。
16H50アレッポ到着。市内行きのバス(5SP/人)に乗る。
20分くらいで市内に着くも、既に真っ暗・・・
バスを降りて少し歩き、町の中心部「時計塔」に到着。
「地球の歩き方」にのってた『スプリング・フラワー・ホテル』を探す。
タイヤを売る店がたくさんあるエリアにさりげなくあって、見落としそうになる。
入り口は小さいけど、中は意外と広い。
バス・トイレつき、もちろんお湯もちゃんと出て1泊700SPということで、宿決定。
別料金で最上階にあるインターネットサービスが使えるらしい。
本に書いてある通り、シャワーを浴びると湿気がこもる。
誰かの忘れものか?ハンドタオルがドアにひっかかっていたので、足拭きに使う(ごめんなさい)。
晩ご飯にはまだ早いので、アレッポ市内を散策する。スークをのぞいてみることに。
ここは肉屋・魚屋がメインのスーク。ライバル競争はないのかな。
とある肉屋の主人、アフムッドさんに話しかけられ、仲良くなる。
わざわざ椅子を出してきてくれたので腰を落ち着け、店の中で盛り上がる。
隣近所の肉屋さん達も興味津々で、ちらちらのぞきにくる。
「僕はねー、1回ニューヨークに行ってみたいんだよー」なんて
話をしながらも肉と骨とスジをきれいに切り分けるその手さばき、お見事です。
まったく同じものを扱ってるとしか思えない隣の肉屋のお兄さんは、アフムッドさんをよく手伝う。
商売がたきってわけじゃ全然ないのね。
そして話の途中、何度もタバコを勧められる。
アラブ世界では、勧められたタバコを断るのは礼儀に反することらしい。
ありがたく頂戴するも、3本、4本と続けざまに吸うのはさすがにつらい・・・
コーヒーまでごちそうになってしまったので、お礼に写真を撮る。
写真を送りたいので聞いてみたら、メールアドレスは持ってない。
「じゃ、自宅か店の住所を教えて」といってみたところ、ちょっと悲しそうに
「住所、ないんだよねー・・・」
相方曰く、この国で郵便物を受け取るには、
郵便局に有料の私書箱みたいなものを持ってなきゃいけない。
で、一般庶民で持ってる人はあんまりいないんだそうだ。
写真を送ることは、あきらめる。
気がついたらアフムッドさんのところに来て1時間以上が経過。
晩ご飯を食べるため、肉屋を辞する。
チキンが食べたい相方のため、いくつかレストランを回る。
なぜか、肉はムトンしか扱ってない店ばかりにあたる。
仕方がないので、「地球の歩き方」に
『20種類以上のスープ・煮込み料理が好評/1人予算200SP〜』
と書いてある「アボ・アル・ナワス・レストラン」に行ってみる。
20種類もあるならチキンもあるでしょ。
ここは厨房で料理を見せてくれ、食べたいものを選べる。
しかし、それでもチキンはない・・なぜだ。
とりあえず、ランティーユスープを二人分注文
そして、ムトンが嫌いな相方はホーレンソウだかモロヘイヤだかわからん煮込み(写真左上)、
私はムトンの肉団子の煮込み(写真左下)+米一杯ずつをオーダー。
食べ終わって、頼んでもいないデザートが出てきて「これはサービス」と言う。
コーラ1本と水も飲んだけど、二人で800SPって、高いと思う。
デザート、ほんとにサービスなのかな。内訳書いてないのでわからない。
ホテルに戻る途中、メモリーカードから直接現像してくれる写真屋さん、発見。
4枚で100SP。翌朝9時以降受け取りってことでお願いする。
ホテルで靴下を洗って、22時前には就寝。zzz...