アンマン出発 ネボ山 カラクへ 死海経由、ぺトラへ ぺトラ到着
朝ごはん。今日はシェフのおじさんがいた。ナイフとフォークも出てくる。
昨日はやっぱり臨時のバイト君だったらしい。
壁にかかった液晶テレビのコーランを眺めながら、昨日よりちょっとおいしい朝ごはんを食べる。
荷造りをすませ、昨日のレンタカー屋に行く。
パリでは30年前の古いルノー・キャトルに乗っている相方、
オートマ車なんて運転したことがなく、マニュアル車にこだわる。
「オートマの方が全然簡単だよー」という私の声も聞かず、シメサニ地区のBUDJETへ。
しかしここでもオートマ車しかない。
店のお兄さん曰く「最近はレンタカーでマニュアルなんて、ほとんどないよ」とのこと。
あきらめて、お兄さんに操作方法(バックの仕方とか!)細かく聞く相方。
レンタカー代30DJと保険料15UDドル×4日分を支払い、出発!
アンマンの街中には、ヨルダン国旗とアンマンの旗があちこちに掲げてある。
強風でも吹いたらどうするんだろうなんて、余計な心配をしてしまう車。
なんだかイメージと違う並木道。
そして、マダバ到着。
パレスチナ地図のモザイクがある教会があるらしいけど、さらりと通過する。おーい・・
ネボ山は、ヘブライ人を率いて出エジプトを敢行したモーゼの終焉の地。
「あれが約束の地だ」という言葉で人々をパレスチナへ促したんだそう。
そのときモーゼは、ユダヤ人がパレスチナ人を追い出すことまで指示したんでしょうか。
今のパレスチナの状況を望んでいたんでしょうか。
ともあれ、空にそびえるモーゼの十字架。
死海の向こうに、パレスチナが見えます。
残念ながら、教会は修復中で入れませんでした。
仮説テントでモザイクだけは見られました。
プチ博物館みたいになっているところに、解説パネルなんかもありました。
ネボ山の歴史とか、ここからパレスチナまでの道のりとか、云々。
ネボ山を降りて、マダバの街を通って、次はカラクへ向かいます。
井戸端会議は、万国共通の女性文化なのです。
時々沢は見かけるものの、砂漠の道を延々と、ダムをこえて走る。
見通しの悪い急カーブでも、ミラーなんかありません。
対向車に存在を知らせるため、クラクションを鳴らして走ります。
カラク(Karak)は、12世紀前半、この地域まで進出してきた十字軍によって建てたれた城塞。
映画「Kingdom of Heaven」で、十字軍とサラディーン率いるアラブ軍が戦う場面があったけど、
実際には映画みたいな平城ではなく、堅固な城塞でした。
(映画はとてもおもしろいので、おすすめします)
お城が見えてきました。なぜか観覧車が。。
入場料は、1JD。入り口近くにこんなものが転がって(?)ました。
りっぱな石造りの城です。柵なんか、もちろんない。
ここは、何だっけ。台所だったっけ。確か。
本丸に向かいつつ、全体を眺めます。堅固さが伝わってきます。
地面にはぽっかり穴が開いています。まだ発掘は終わっていない、ということ。
昔は全体がこうだったんでしょう。今の状態にするまで、いったい何年かかったんでしょう。
そして、これがマムルーク時代の本丸(なのか?不明)
一番上までよじ登ってる観光客がいたけど、私は体力温存に全力を尽くす。
でもちょっとだけ上ってみた。あちこちに穴がある。
1階に下りると、博物館になっている(この写真右の部分)
入り口に日の丸マークが飾ってあったところを見ると、日本も何かしら援助しているらしい。
中には年譜やモアブ王国時代からの出土品とか、
おもしろそうなものがたくさん展示されていて、じっくり見たかったけど
17時までということで、16H45くらいには追い出される(涙)
カラクを出て、せっかくなので死海の近くを通ってぺトラへ向かう。
だんだん日が暮れていく。岩の感じが赤くなってきたかも。
ぺトラに近づいているような気がしてくる。
死海の塩田に沈む夕日。
そして完全に日が落ちて、真っ暗。
道がわからなくなり、行く先々で人に尋ねる。
やっとのことでぺトラ到着。
ぺトラ遺跡のゲートからすぐ近くのぺトラ・ムーン・ホテルに行ってみる。
窓際だし、清潔でタオルも二組あって45JD。
そういえば、久しぶりの大きいベッド。
みやげ物店が並んでる通りのレストラン、Red Cave Restaurant に入ってみる。
メニューにあった「ビール」につられて注文、出てきたのはなんと、ノンアルコールビール!!
微妙にハチミツの味がするような気がする・・・
「ベドウィン風チキンのトマト煮込み」。味はまあまあ。
でも、ベドウィンの伝統料理ではないらしい・・・
帰り道、内装の素晴らしいモーヴェンピック・ホテルで飲み直し。
歌姫の声を聴きながら、ジャック・ダニエルとアラクで乾杯♪