10日目、ぺトラ遺跡見学、ベドウィン村で寝る

まずはシークへ ベドウィンの友達にご挨拶 犠牲祭壇へ 地上に戻って昼ごはん
エド・ディルで絶景ー! ベドウィンのお宅訪問

まずはシークへ

部屋からの眺め。駐車場の向こう側は、ぺトラの遺跡。
右前方には、モーゼのお兄さんのお墓と言われるモスクが見える。
ホテルからの眺め

ズーミング。山のてっぺんの、白い建物がそう。
モーゼ兄の墓

メインゲートで入場料21JD/人 を払い、
意味があるんだかよくわからない探知機ゲートを通り、中へ。
早速「オベリスクの墓」が見えてくる。出し惜しみしない感じが、好き。
オベリスクの墓

ここで馬にも乗れるけど、ちょっと先のシーク入り口では降りなければいけないらしい。
降りるところで観光客と馬子がもめているのを目撃。

シーク入り口。シークとは「岩の裂け目」という意味らしい。
60〜100mもの高さのある岩の隙間を歩いていきます。
シーク入り口

途中、こんな格好をしたおじさんたちが。民族衣装?
一緒に写真を撮りたい観光客が順番待ちをしておりました。
ベドウィン

空が見えん

上を見上げてみる。
でも、空が見えない。

健気な木

岩の下から一生懸命
生きてる木がありました。
がんばってもらいたい。

水源地から水を引いていた、水路跡。
水路跡

ほんとにすごい岩。
シークでかい

何かの表情に見えないこともない。生きていそうな岩。
岩

隙間からエル・ハズネ

急に明るくなって
エル・ハズネが
岩の間から見えてきました!
「インディ・ジョーンズ・最後の聖戦」
の舞台になったところ。

エル・ハズネ全体 すごく大きい、高いーー
朝日を受けて
鮮やかなピンク色!
Rose Red City の意味を実感!!

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ベドウィンの友達にご挨拶

遺跡の奥へ向かうと、周りには岩窟墓が並んでいます。
王の墓

ピンク色のローマ円形劇場。上には行けなかった。
円形劇場

撮影でもあるのか??古代の衣装を着たおじさんたちが。
みんな、のどかにおしゃべりしています。
ここは古代か?

その真上には、色鮮やかな布を身にまとった女性たちが。
もしかしたら貸衣装かも。。
それにしても、岩の色の鮮やかなこと!!
女性たち

相方のベドウィン人友人、サロマンさんが経営するカフェに顔を出す。
久々の再会を喜ぶ男たちの隣で、静かにお茶をすする私。。。
従業員の男の子たちは、一生懸命テーブルを磨いています。きれい好きらしい。
サロマンカフェ

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犠牲祭壇へ

ぺトラの住人、サロマンさんの助言に従い「High Place 」へは午前中行くことに。
午後には日が当たって暑くなるらしい。

このカフェの脇、この階段をひたすら上ります。
ロバに乗っても行けるらしい。でも、怖いだろうな。
カフェ high place 階段

ぐんぐん登る。あっという間に、下界から遠くなる。
下界を振り返る

この辺でハプニング発生。デジカメが、ウンともスンともいわなくなる。
バッテリーを取り出してみたら、妙に熱い。
肌ではそんなに感じないけど、暑さにやられたのかも?
ダマスで買ったメモリーカードのせいか??
休憩も兼ねて、しばらく日陰の岩の上に置いて冷ます。

バッテリーが冷めたようなので、出発する。
電池がだいぶ減ったみたいだけど、とりあえず復活してほっとする。

しばらく進むと、岩にこだまして、どこからともなくきれいな歌声が。
上ってみると、年齢不詳のベドウィン女性(少女とも見える)が岩の上に座って歌ってた。
この民族には、高所恐怖症という言葉はないらしい。。。

相方がアラビア語で彼女と少し話す。
こんなところまで来てみやげ物を売っているらしい。買う人、いるんだろうか。

岩山のてっぺん付近に到着。遺跡がある。ベドウィンもみやげ物を売っている。
・・はずなんだけど、ベドウィン女性が二人、日陰で寝てました。
てっぺんの遺跡

寝てたベドウィン女性が犠牲祭壇までの行き方を教えてくれる。
ついでに、5ユーロ札と5JDを交換して、と頼まれる。
1=1でレートも悪くないし、彼女たちにとっては両替も大変だろうということで、
人助けと思って換えてあげる。後から「偽札かも。。」と不安がる相方。

で、犠牲祭壇に到着。何のためにこんな高いところに作ったんだろ。
だだっ広いぞ。
犠牲祭壇

ぺトラ遺跡が一望できる。見晴らしはよい。
でも私には怖いので、あまり端まで行けない。。
ぺトラを見下ろす

違うルートで降りようとするも、道がわからず断念。
来た道を引き返す。上から見ると、この道も怖い。そして下界は遠い。
サロマンさんの言ってた通り、来たときは日陰だったけど、11H30には日が当たって暑い。
先に上っといてよかった♪
来た道

地面に着く直前、ぽかんと部屋がある。
部屋がぽつり

中をのぞくと、真っ赤な岩の部屋に・・・
coucou!!ロバさん、こんにちは!
ロバ

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地上に戻る

ロバ氏に別れを告げ、下界へ戻る。登って降りて、正味1時間くらい。

立派な宮殿みたいなとこ。これもお墓?なのかな。階段をひたすら登る。
小さい部屋もたくさんある。
宮殿?

宮殿(?)入り口脇にはみやげ物店が。ガイドブック以外にタバコまで売ってる。
店

中はやっぱりだだっ広い。岩もやっぱり赤い。
宮殿内部

これもお墓なんだろうな。
お墓

たぶん大寺院跡。数年前はなかったらしい。今でも発掘、再現が進められているそう。
大寺院跡

で、こっちがビザンチン教会跡(だったと思う)。復元されるのを待ってる様子。
教会跡

かくれんぼして遊べそう。
教会の中

屋根のあるところにモザイクが展示されてました。
モザイク展示場

モザイクは、かなり大きい。見事なものです。
モザイク

山の手前に、レストランは二つある。
どちらもビュッフェだけど、片方はローストチキンがあって1人17JD、もう片方は10JD。
もちろん、安い方へ入る。安い方だってちゃんときれい。トイレ水洗だし。
レストラン

ビュッフェには野菜もたくさんあって、嬉しい。
昼ごはん

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エド・ディル(Monastery)へ

レストラン脇の道から、エド・ディルへ向かう。
エド・ディルへ

途中に「ライオンの墓」がある。けど、気づかず通り過ぎる観光客多し。
ライオンの彫刻、見えますでしょうか。
ライオンの墓

どこまで歩くのーーと音をあげそうになってきた頃、そこらに座ってたベドウィンの男性二人が
「Almost arrive! Almost arrive!!」と、手拍子付きで励ましてくれる(のか?)
まだかよ。。

で、ベドウィン氏らのいった通り、ほどなくして着きました。
エド・ディル!でっかいい!!!カメラに収まらない。

ビュー・ポイントにも行ってみる。絶景、絶景です!!来た甲斐あったー!
絶景かな

もう一つのビュー・ポイント。
あの小屋の中でお土産とか売ってるんだけど、
落ちそう、とか、怖い、とか思わないのかな。しつこいけど。
ビューポイント

いつの間にか、月が出てきました。
エド・ディルと月

がんばって上ったので、エド・ディル前のカフェでお茶を飲む。
ちょうどいい場所にあるもんだ。
カフェ

中はベドウィン風。靴を脱いでくつろぐ(別に脱がなくてもいいらしい)
普段はお茶に砂糖なんて絶対入れないのに、
ここに来てすっかり砂糖2杯が当たり前になってしまいました。なんでかな。
カフェ内部

15H30頃、下山開始。既に日が暮れかかってる。
これから上る人たちとすれ違う。大丈夫なのかな・・・
下山する

地面に到着。やっぱり上って降りて1時間はかかる。
岩壁に穴がたくさんあけられてる。
穴

門らしい。これが凱旋門か?よくわからんが、彫刻が美しい。
凱旋門?

夕日に照らされる山と、月。このお墓(?)の岩は黄色っぽい、おもしろい色。
黄色っぽい

またサロマンさんの店に寄り、お茶をもらう。
彼の家で夕食をいただくことになり、16H30頃、一旦別れる。

帰り道、ぺトラにもやっぱり猫はいる。
ぺトラの猫

日暮れ前のエル・ハズネ。果たして、色は違って見えるのか?
違うといえば違う気も、しないでもないような感じ。
エル・ハズネ夕方の顔

だんだん暗くなる。暗いシークは歩きたくないので、急ぐ急ぐ。

シークを抜けると、すっかり夜。オベリスク神殿の上に月が輝く。
オベリスク神殿と月

メインゲート近くで、お土産にキャップを買う。朝は1つ2JDとか言ってたくせに、
今度は5JDとか言ってくる。
腹が立つので他の店に行き、20JDで7つ購入。

ベドウィンの家は靴を脱いであがるそうなので、ホテルに停めさせてもらってた
車の脇で、靴下と靴をかえる(私の靴にはパルミラ以来、穴が開いているので砂だらけ)
街で、アンマンより高いタバコを買って、ベドウィン村へ向かう。

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ベドウィンのお宅訪問

とりあえず、ベドウィンについて聞いた話を書いておきます。

もともとベドウィンは、砂漠の遊牧民。
ぺトラ遺跡の中に住んでいたベドウィンもたくさんいました。
遺跡のお墓の中の天井がところどころ煤けているのは、
かつてベドウィンがそこで生活していたため。

でも、ぺトラが重要な観光地になったこともあり、
政府はベドウィンの定住化政策を推し進めることに。

定住化政策とは、ベドウィン村というエリアを設定し、政府が出したお金で家を建て、
ベドウィンの人々を住まわせるようにしたもの。
もちろんテントなどではなく、電気も水道もあります。子供たちは学校へも行きます。

そんなわけで、サロマンさんのお宅へ。彼はなんと、子供が8人もいる。
もともと2部屋しかなかった家を建て増しして、今や3階建ての立派な家に住んでいます。

お茶を飲みながら、サロモンさんと子供たち(下は2ヶ月から、上は22歳まで)と話す。
子供達(特にちびさん達)は、お父さんが大好き。
みんなでパパを取り合って、ほほえましい。

晩ご飯は、マクルベという料理。
ご飯の上にぶつ切りにした鶏が乗ったものにトマトやキュウリを刻んだものと
クリームを混ぜて食べる。
とてもおいしかったけど、いかんせん皿がでかい!

直径50cmくらいの大きな皿にどかんと出てきて、それをみんなでほじくって食べる。
取り皿は、なし。
私たちにはスプーンが出されたけど、ベドウィン家族はそれを上手に手で丸めて食べる。

食後お茶を飲みながら話し、サロマンさんの強い勧めで泊めてもらうことに。

それまでみんなが座っていた薄いマットレスが私たちの今夜のベッド、
毛布は子供達が一生懸命運んできてくれる。

22時ごろ、「じゃ、おやすみ!」といって家族の寝室に入ったサロマンさん。
私達は、歯磨きして顔を洗って電気を消して、寝ようとしたけど・・・
ハエが飛んでる!うるさい!!

やっとハエが静かになったかと思うと、今度は蚊の羽音がぷぃ〜ん・・・

結局二人とも、ほとんど眠れなかったのでした。
でも、貴重な経験なのでした。

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